税理士事務所の選び方(続)
     

会計コラム

税理士事務所の選び方(続)

2018/10/30 税理士変更をお考えの方へ

税理士事務所の選び方(続)

私共とご契約をいただくお客様は、以前は既存のお客様やお知り合いの方等よりご紹介をいただくことが多くございましたが、最近はインターネットで調べてご自身で選んでいただくことが多いように思います。

では税理士事務所はどういった基準で選べばよいのでしょうか?
まずは「税理士報酬」が一番気になるところではあると思います。

インターネットで税理士事務所を検索していただきますと、「月額5,000円~」であったり、「申告報酬無料」であったりなど、目を引くキャッチコピーが目立ちます。

皆様もそういった言葉が目に留まると、「その金額でどこまでの業務を行ってもらえるのだろうか?」などと考えることと思います。
例えば月額5,000円であっても、記帳料は別途請求がなされたり、申告報酬や年末調整などは別料金であったりしますと、結果的には、毎月30,000円の契約でそれ以外には費用が発生しないという契約よりも高額になることもございます。
そういった「報酬」につきましては、税理士事務所と契約を行う前に確認をなさる方も多いと思います。

ただ、個人的には、報酬が高いか安いかといった点だけでは判断するべきではないと考えています。

一般的にこういったお話をいたしますと、「高かろう、良かろう」「安かろう、悪かろう」など、十分なサービスを受けたいのなら、それなりの報酬を支払わなければならないということを言いたいのか?とお考えになる方もいらっしゃると思いますが、私がお伝えしたいのはそういうことではございません。

税理士事務所を選ぶにあたっては、「報酬額」ではなく、「本来行うべき業務をきっちりと行うことができる事務所かどうか」の見極めが大切であると私は考えます。

これまで税理士事務所と契約をされたことがない方は、報酬がいくらであっても
「報酬を払って契約する以上は、きちっと処理してもらえることは当たり前じゃないか!」
と感じる方もいらっしゃると思います。
しかしながら、恐ろしいことに報酬が「高い」税理士事務所だから、必ずしもきっちりと処理がなされるということはなく、また逆に「安い」からといって本来なすべき作業がなされないということでもございません。
つまり、やるべき業務を「きっちり」行うかどうかは「報酬額」には関係ないことで、ただ「きっちり」とした業務が行えるタイプの事務所であるかどうか、ということがポイントであるのです。

では、その税理士事務所が実際に「きっちり」と業務を行う事務所かどうかはどのようにして見極めればよいのでしょうか?
その方法はひとつしかございません。
面談のときにじっくり質問し、きっちりと対応してもらえるかどうかをご自身で判断するしかないと思います。
もちろんご紹介であれば、事前にいろいろとその紹介者にヒアリングすればよいとは思いますが、そうでない場合は、面談の際のご自身の見極めに尽きると思います。

この記事の監修者

税理士 阿原清史

税理士
阿原清史

神戸すえひろ税理士法人
代表社員

税理士法人番号 第3774号
税理士登録番号 95483

大阪の会計事務所で実務経験を積んだ後、上場を目指すIT関係の企業に入社して、地元神戸で税理士事務所を開業いたしました。
皆様方と一緒に、活気ある神戸を目指して盛り上げていきたいと思います。