飲食店の経営者がお金を残す方法
     

会計コラム

飲食店の経営者がお金を残す方法

2017/08/21 経営・税務

どうすればお店の売上を伸ばすことができますか?

飲食店を経営される方の中には、税理士にこういった質問される方もいらっしゃると思います。

私共の事務所のお客様には、飲食店を経営されている方が多くいらっしゃいます。
その多くは開業時から関与させていただいており、税金の質問はもちろん、プライベートなお話もしていただけるような方も少なくはございません。
ところが、お客様の中に「どうすれば売上を伸ばすことができますか?」と質問をされる方はあまりいらっしゃいません。
もちろん、お付き合いを始めたばかりのころはそういった質問もございますが、
私共はその都度、「売上の増やし方は、その店の経営者の方が一番分かっていると思います。」
と冷静にお答えしますので、それは当然のことであるかもしれませんね。

お金を残すには?

しかしながら、「どうすればお金が残りますか?」という質問に対しては、
私共はいつも熱くご回答させていただいております。
それではここで「お金を残す方法」をひとつだけお伝えいたします。

それは「毎日の売上をその都度銀行に預け入れる」ということです。
これを行いますと不思議とお金が残ります。

日々の売上金を銀行に預けず、自分の財布に入れ、そのまま仕入や経費の支払いに回すと非常に便利です。そして、財布に大金が入っていますから、やはり気持ちが良いです。
そうして気が大きくなり、お店の営業時間が終わった後に派手に飲食店でお金を使うことも増えるかもしれません。こうしたことの繰り返しで、気付かぬうちにお金が無くなっている、ということはないでしょうか?これではお金は残りません。
あるいは、銀行への預け入れ作業が面倒であるのと同様に、必要なお金の引き出しさえも、銀行に行く手間がかかるという理由から、手元にある売上金を仕入や経費の支払いに回してしまう、ということもあるかもしれません。

もちろん個人差もあるでしょうし、売上金をそのまま支払いに回すことで
うまくやりくりをされている方もいらっしゃいます。
しかしながら、これまでの経験では、日々の売上金を通帳にその都度預け入れしている方のほうが、なぜか共通してお金が残っています。
少し面倒ではありますが、まずは「お仕事で使うお金」と「プライベートで使う自分のお金」を区別し、日々の売上金を毎日銀行に預け入れるところから始めることが、「お金を残す」第一歩ではないでしょうか?

この記事の監修者

税理士 阿原清史

税理士
阿原清史

神戸すえひろ税理士法人
代表社員

税理士法人番号 第3774号
税理士登録番号 95483

大阪の会計事務所で実務経験を積んだ後、上場を目指すIT関係の企業に入社して、地元神戸で税理士事務所を開業いたしました。
皆様方と一緒に、活気ある神戸を目指して盛り上げていきたいと思います。