- 会計コラム
- 税理士をお探しの方へ
- 決算時(申告時)にのみご依頼いただく方へ
決算時(申告時)にのみご依頼いただく方へ
2021/12/07 税理士をお探しの方へ
神戸すえひろ税理士法人では、多くのお客様と毎月のご契約をさせていただいております。
定期的に資料のお預かりやお打ち合わせ等を行い、決算に向けてスムーズな申告書の作成ができるよう体制を整えております。
毎月のご契約を結んでいただき、定期的に資料をお預かりさせていただくことによるメリットは複数ございます。
まず、タイムリーに損益や財務内容が明らかとなり、事業を経営するにあたって重要な資金繰りについてもより具体的に検討することが可能になります。
また融資を受ける際には、日本政策金融公庫もしくは各金融機関から「試算表」の提出を求められますことから、適宜、状況に応じた提出資料の準備が容易となります。
反対にデメリットとなるのは、単純に毎月発生する税理士報酬ということになりますでしょうか。
一方、決算時のみ税理士事務所に依頼されるかたもいらっしゃいます。
こちらは基本的には年に一度の税理士事務所とのやりとりになりますことから、毎月の税理士報酬が発生しません。
毎月契約する場合と比較いたしますと、決算報酬は少し高くなりますが、年間トータルでは一般的には税理士報酬が低くなることがメリットといえると思います。
デメリットは、やはり税理士事務所とのお打ち合わせの回数が限られてしまいますことから、タイムリーなデータの把握が難しいうえ、決算前に節税の対策が行えないことなどがあり、申告時に予想外の税額が発生することもあるかもしれません。
また融資を希望する際には資料の作成に時間を要し、融資実行までに時間がかかる可能性があります。
では、税理士事務所にとって、申告時にのみご依頼をお受けするということはどのようにとらえているか、私共の考えを述べてみます。(あくまでも個人的な見解であることをご理解ください。)
まず、そもそも税理士事務所の中には、毎月の契約が前提でないと申告業務を受けない事務所がございます。
これはとりわけ初めて申告書の作成をお受けする場合でございますが、定期的にお会いせずに正確な内容の把握が難しいことや、必要な資料がスムーズに収集できないことが原因かもしれません。
税理士事務所といたしましては、適正な申告を行いたいものの、資料がそろわなければ申告書の作成ができず、場合によっては申告書の提出をあきらめるということも考えます。
しかし、納税者の側に立ちますと、すでに税理士事務所へ依頼していることから、申告業務から解放されたように感じることもあるかもしれません。
そういった場合、申告期限ギリギリで両者の間に予想外のトラブルが生じることもございます。
神戸すえひろ税理士法人におきましては、申告時のみご依頼いただく割合が、ほかの税理士事務所と比較しますと多いものと思います。
ホームページをご覧になって、毎月の顧問契約をご希望で相談にお越しいただく方であっても、ヒアリングを行ったのちに、こちらから申告時のみのご依頼をおすすめすることもございます。
そのようなご提案をさせていただく場合は、通常は「事業規模」や「業務内容」などが判断材料となることももちろん多いですが、実際にはそういったことだけでなく、「資料のスムーズな収集にご協力いただけるか」「こちらから質問等をさせていていただく際に都度ご対応いただけるか」、さらには「お客様の財政状態」など、様々な面から判断をいたします。
神戸すえひろ税理士法人では、単純に「申告業務のみの依頼のほうが、報酬が安いから」という理由だけでお越しいただく方については、お受けしないことも少なくありません。
まずは一度、現状をお打ち合わせでお聞かせいただき、もし申告時のみの依頼をご希望であれば、その旨私共にお伝えくださいませ。
お話をお伺いさせていただきましたうえで、申告時のみのご依頼で正確な申告書の作成が可能であるかを検討させていただきます。
お客様にとって私共がどのように関与させていただくのが最適のカタチであるか、つまりコスト的な面だけでなく、できあがる申告書の精度も含めて考えたうえでお伝えさせていただきたいと思っています。
この記事の監修者
税理士
阿原清史
神戸すえひろ税理士法人
代表社員
税理士法人番号 第3774号
税理士登録番号 95483
大阪の会計事務所で実務経験を積んだ後、上場を目指すIT関係の企業に入社して、地元神戸で税理士事務所を開業いたしました。
皆様方と一緒に、活気ある神戸を目指して盛り上げていきたいと思います。